top of page

​世界でたった一人のわたし

こどもはそれぞれが世界にたったひとりの「わたし」です。「わたし」を大切にするこどもを育みましょう。

「わたしはわたしのままでいい」

「あなたはあなたのままでいい」

 

という圧倒的な受容がゆるされる時期というのが、この幼児期なのです。圧倒的な受容を得られたこどもは、

世界(他者)を信頼し、安心して、未知なる扉を次々と開いていきます。

 

「(わたしはわたしのまま)であるbe」から、

「(わたしは新しいわたしに)なるbecome」へ。

 

成長するとは、わたしが「であるbe」から「なるbecome」に向かっていくことです。あるいはそれらを行ったり来たりしながら、世界でたったひとりの「わたし」を形作っていくのではないでしょうか。

だから、安心してください。

信頼してください。

 

今の「わたし」を圧倒的に受容することが、実は、こどもの未来の「である」力「なる」力を育んでいるのです。目にみえないものを信頼することが、大人の役割なのかもしれません。

 

そして、「わたし」を大切にできる人は、わたしという個人を超えて、いつしか「わたしたち」という社会をも大切にできるのではないでしょうか。「わたし」を大切にすることは決して「わがまま」を育むことではないのです。喜怒哀楽を受け止めてもらえたこどもは、他者の喜怒哀楽に寄添えます。他者のことを自分のことのように受け止めて、自分のことのように行動する。共に生きる。「わたし」を大切にする力こそが、「生きる力」なのではないでしょうか。

bottom of page